仕事人コラム

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こんな時こそ

旅館やホテルを経営している皆様には厳しい経営の時期が続いていると思います。でもこんな時期でも儲かっている施設や、工夫をして元気な施設があります。ちょっとのぞいてみようと思います。

 

ここはある温泉地にある日帰り貸切風呂を運営する施設です。

10棟のログハウス的な建物に露天風呂を2湯設け、室内は10畳ほどの広さを確保しています。日中から家族連れやアベック、おばさんたちのグループなどでかなり盛況です。夕方からは契約している旅館からお客様が来ています。旅館の貸切風呂としても稼動しています。
 

この施設は建築してまもなく4年を迎えようとしていますが借入金を返済して初年度から毎年3,000万くらいの利益を計上し順調に推移しています。この施設を建築しようと計画したときのオーナーの発想はこうです。
「この景気の悪いときに20代30代の子育てに大変な家族が記念日にいくら使えるだろうか?」からはじまりました。朝から車に乗って家族と観光地を見学する。昼に温泉につかってゆっくりした後、家族で食事をし、楽しい思い出を作る。ガソリン代や施設見学費、食事代を含めて総額12,000円ぐらいが限度か。温泉地に行くならいい旅館に泊まってゆっくりお風呂に入り おいしい食事をいただきたい。でも1人2万円も払うのは大変。それなら時間で割れば安く提供できる。お風呂を体験してもらえば温泉地の販促につながる。

こんな発想から出来上がったのがこの施設です。

  

建築的な工夫も凝らされています。自然の木々をいじめないように基礎を立ち上げてその上に施設を乗っけました。こうすると開発費用も安くおさえられ、固定資産になる割合も少なくてすみます。
お客様のために源泉を掛け流して魅力付けをし、利用料金は、1時間よりは2時間、2時間よりは3時間利用するほうが安くなるように設定しました。部屋はルームチャージで人数が多ければ多いほど1人あたりは安くなります。持ち込みも出前も自由で料金もかかりません。運営側としては、サービスもしないので人件費や経費が安く納まります。お客様には使いやすい施設作り、運営側としてはコストがかからない施設づくりができました。

 

景気の悪いときに世の中を嘆いていてもお客様は増えません。このオーナーのように発想をかえ、どうしたらお客様が喜ぶか、どうしたらコストを下げられるかを考えてみるいい機会だと思えばいいのかなと思います。

 

自分だけ得をするような発想ではいいものは作れないと考える毎日です。CO2削減が叫ばれる世の中です。無駄にしている温泉や水、電気などのエネルギーはありませんか。エコを工夫してお客様に喜ばれる施設に変身させるつもりはありませんか。今がそんな発想をする時期です。

 

建装部 中安