日頃、インテリア業界の方々のお話を伺う機会が多くありますが、最近特に「インテリアショップ」という形態が増えてきたように感じています。インテリア・家具業界は大きく3つに分かれるといわれますが、ひとつが家具製造メーカー、ふたつめが家具専門店(幅広い種類の家具を扱う大型店など)、それから、インテリアショップとよばれる形態がそれにあたります。
この三番目に挙げたインテリアショップは、ライフスタイルショップと呼ばれることもあり、それぞれ独自の商品コンセプトやインテリアスタイルを持っているのが特徴です。ライフスタイルは「生活様式」と訳せますが、例えば一口にモダン系の家具といっても、「和風モダン」「クラシカルモダン」「シンプルモダン」と種類もさまざま。個人的に、年々インテリアショップごとのオリジナリティや方向性に違いが出てきていると感じています。
先のインテリアショップの方々のお話によると、最近は特に「こういう暮らし方をしたい」と、インテリアのイメージや具体的な生活シーンを持って来店されるお客様が増えているのだとか。そこには、独自の価値観や生活習慣、個性や人生観までもが含まれているように思います。そう考えると、インテリアはそれらのこだわりを形にする手段として、とても有効なものといえるのではないでしょうか。
私自身も、宿泊施設様からインテリアコーディネートのご依頼を受ける際、常に「施設様のイメージや商品コンセプトを決して外さないこと」を強く意識しています。家具はもちろん、カーテンやベッドスローなどのファブリック、アートワークや小物・備品類に至るまで、ひとつひとつが施設様の印象をつくりあげる大切な要素。灰皿ひとつ選ぶのにも、決して妥協は許されません。
今は、お客様が旅行前に施設様の情報を簡単に得ることができる時代。だからこそ「宿の雰囲気やインテリアイメージが素敵だから、ぜひ一度ここに泊まってみたい」と、ホームページやパンフレットをご覧頂いたお客様の背中を後押しするような、そんなきっかけをつくれるインテリアコーディネートのご提案ができたらと日々考えています。
企画設計室 佐伯