くしゃみと目のかゆさが酷くなり、気がつけば、上巳の節句は過ぎ、春ですね・・・。子供の頃は家族でお雛様を飾ることが年中行事でしたが、今ではお雛様を見るのは、仕事柄もっぱら旅館様のみ。各地で様々な姿のお雛様を見ることができ、発見を楽しんでいます。
雛祭りで町おこしをする地方がありますが、お客様が気に入った旅館の雰囲気に相応しいからと貴重なものを寄附してくださることがあるようです。お茶道具が誰の手を渡ってきたかが価値とされるように、「モノ」にとっても、歴史や伝統を守る場所があり、人がいるということは、とても幸せなことだと思います。旅館はそんな「人」と「モノ」が詰まった「宝箱」であってほしいと願います。
とは言え、旅館は見るものでなく、時間を過ごす場所であるとすれば、大事なのは「あたたかみ」。
美容院で小さなお花のお雛様が飾ってあり、これは自分でも作れるかもと思ってパチリ。チマキに菊が乗っているような・・・と言っては、デザイナーさんに失礼ですね。とても有名な外国人デザイナーのフラワーショップの作品です。でも、がんばれば真似できそうですよね。出来上がりは不恰好かもしれませんが、そこは愛嬌、愛嬌。
チマキと言えば形が似ていたからか、子供の頃、母と一緒に筍の皮で梅干を巻いて食べたことを思い出しました。梅干が酸っぱくて、結局一度しか作らなかったのですが・・・。子供の記憶力ってすごいですね。旅館でこのような素朴で簡単な手作りのおやつが出てきたら、懐かしかったり、珍しかったり、会話のきっかけになり、更に作り方を教えてくれたら、即席簡単クッキング教室の開講です。楽しい思い出となるのではないでしょうか。
企画設計室 下羽