仕事人コラム

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すべらない話

先般、あいにくの雨模様の中、打合せで訪問したホテル様でのこと。

エントランスから、それは綺麗な御影石本磨きの床。来客者の傘から滴る雨水が床の上に...。

 

「つるりッ!」

 

目に飛び込んだのは、起こるべくして起きた事態でした。

幸い大事には至らなかった様子でしたが、来客者にとってもホテル様にとっても大変なことです。

 

 

ハートビル法という言葉を耳にしたことがあると思いますが、これは「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」のことです。

私たちがお付き合いをさせていただく「ホテル、旅館」も、この対象建築物となります。

(この法律については、また別の機会にふれさせていただくこととして、、)

そのハートビル法においても、最低限のバリアフリー化の基準である「利用円滑化基準」が定められています。(東京都条例)

例えば、廊下、階段、通路、傾斜路等については、「表面は、粗面とし、又は滑りにくい材料で仕上ること。」等々。

 

やはり前出のような経験をなされた施設様も多いのか、床の防滑工事についてのお問合せを受ける機会があります。

これについては、ほこりや、水分の付着の有無によっても大きく異なるものなので、外部からそれらを持ち込まないような工夫(例えば、玄関回りでの計画等)も有効性はあるのですが、やはり完全ではないでしょう。

そこで、床自体への防滑を施すことにより、滑り抵抗係数(C.S.R.)を上げるということになります。

方法はいろいろありますが、代表的には次に挙げる施工方法でしょう。

  エッヂング工法

   専用の機械や工具を用いて、床材表面に凹凸を作る工法で、ブラスト工法、ジェットバーナー工法、カッティング工法などがそれに当たります。

  特殊溶剤工法

特殊な溶剤を用いて、床材表面に7/1000㎜程度の穴を開け、水分の逃げ道を作って防滑効果を生む工法。

効果は、使用ヶ所などによって差異は出ますが、利用者の安全性を確保する意味でも大変重要なことなのかもしれません。

もちろん、上記②で使用する溶剤等の環境への適合性、人体への無害性の必要は言うまでもありません。

 

などなど考えながら、ふたたび雨模様の中、「すべる」ことのないよう打合せに行くのでした。

まるで凍った雪道を恐る恐る歩くような格好で。

 

建装部 鳥巣

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