最近の洋室や和風のベッドルームの改装で、壁のクロス貼りの際にアクセントウォールとして、壁の一面だけを濃い色のクロスを貼る手法を良く使います。アイキャッチをつくり客室に奥行き感を持たせたりします。
この手法自体は今さら特筆すべきことではありませんが、施工段階で苦労していることがあります。それは、Bポイント(濃い色壁面)とベース色(その他壁クロスの色)との縁を切る部分です。入墨などで明確に縁切りできる壁は良いのですが、そういったケースは少なく、出墨(壁が直角に曲がっている部分の角部)など縁切りが意匠的に納まりが悪いケースが多々あります。違う色のクロスを突合せるのは変ですし、出墨にてクロスジョイントを入れるなんてことは、すぐに捲れることが明白です。
今までクロスなどを意匠的に見切るには、フクビ(樹脂製の見切り材)や付け柱、廻り縁などを使用していましたが、多くの場合、クロス張替えなどの改装での場面であるため、プラスターボードに挟み込あければいけないフクビを取り付けて縁を切ることは困難でした。改装の場合、下地のプラスターボードまでは手を加えないことが多いのです。
7月よりシンコールより発売されたクロスの見切り材は、プラスターボードの上に直接貼り付けることが出来、出墨部分は当然のことながら、壁面にも自由に貼り付け、クロスを自由に見切ることができます。
これは、アクセントウォールでの縁切りに使用できるだけでなく、壁面にクロスの貼り分けを図柄として作ることも出来ますので、うまくデザインすればアートウォールとしても使えます。色も充実しており、ゴールドや漆調の黒なども揃っております。施工法も工期もとても簡単で、今後クロスを使った貼分け手法に面白いデザインが出来ていくのではないかと期待しています。
建装部(名古屋駐在) 棚瀬