仕事人コラム

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2009年11月アーカイブ

壁紙(クロス)の縁切り

最近洋室和風のベッドルームの改装で、壁のクロス貼りの際にアクセントウォールとして、壁の一面だけを濃い色のクロスを貼る手法を良く使います。アイキャッチをつくり客室に奥行き感を持たせたりします。

 

この手法自体は今さら特筆すべきことではありませんが、施工段階苦労していることがあります。それは、Bポイント(濃い色壁面)とベース色(その他壁クロスの色)との縁を切る部分です。入墨などで明確に縁切りできる壁は良いのですが、そういったケースは少なく、出墨(壁が直角に曲がっている部分の角部)など縁切りが意匠的に納まりが悪いケースが多々あります。違う色のクロスを突合せるのは変ですし、出墨にてクロスジョイントを入れるなんてことは、すぐに捲れることが明白です。

 

今までクロスなどを意匠的に見切るには、フクビ(樹脂製の見切り材)や付け柱、廻り縁などを使用していましたが、多くの場合、クロス張替えなどの改装での場面であるため、プラスターボードに挟み込あければいけないフクビを取り付けて縁を切ることは困難でした。改装場合下地のプラスターボードまでは手を加えないことが多いのです。

 

 7月よりシンコールより発売されたクロスの見切り材は、プラスターボードの上に直接貼り付けることが出来、出墨部分当然のことながら、壁面にも自由に貼り付け、クロスを自由に見切ることができます。

 

 これは、アクセントウォールでの縁切りに使用できるだけでなく、壁面にクロスの貼り分けを図柄として作ることも出来ますので、うまくデザインすればアートウォールとしても使えます。色も充実しており、ゴールドや漆調の黒なども揃っております。施工法も工期もとても簡単で、今後クロスを使った貼分け手法に面白いデザイン出来ていくのではないかと期待しています。

 

建装部(名古屋駐在) 棚瀬

mikiri.jpgのサムネール画像

 

新入社員の初工事体験

建装部に配属が決まり、8ヶ月目に入りました。つい先日入社したとおもいきや、もう7ヶ月も経過していました。なにもわからず、建装とは何なのか・・・そこから私の仕事は始まりました。その中で今回は神奈川県の本厚木にあるパークインホテル厚木客室改装工事の話を。
現場管理の経験ということで2週間ほど勉強させていただきました。既存の客室を解体しリニューアルするとうこで、一から完成まで見届けました。

osawa_1.JPG

既存の家具を撤去し、クロスを剥がし、カーペットも剥がし、裸の客室を見たときは驚きました。

osawa_2.JPGその後、天井のライトの位置を決め、穴をあけ配線をし、新しいクロスを張り、カーペットを敷き、最後に家具を設置し、完成した客室は・・・

osawa_3.JPG

落ち着きのあるお部屋になりました。

工事はいかに工程通りに進むか。事前の打ち合わせが大事だと教わりました。後は作業員が怪我をしないように、現場を離れないことだと指導を受け、無事工事は終わりました。
目標は受注し、引渡しまで自分でやり遂げることです。これからもっと勉強し経験をし、ステップアップしたいと思います。

 

建装部 大澤 恒太郎

帰りみちで

帰宅の途中に、大きな月が東の空に冴え冴えと見られる日が多くなってきました。空気の冷たさや澄んだ夜空を見上げた時など、日々の何気ない行いの中で晩秋から初冬への季節の移ろいをふと感じるものであります。

 

 

先日宿泊施設の従業員の方々を対象にしたサービス研修に参加しました。参加者は接客サービスを担当する皆さんで、部下の従業員に対して教育や指導を行なうサービスリーダーの方たちを対象とした研修でした。このため細かな接客スキルや作法、接遇知識の習得と言った内容ではなく、サービスそのものの意味づけ、お客様の期待に対する気づきと対応、お客様にまた来たいと思わせるサービスの方法など、ワンランク上を行くサービスに目覚めてもらう研修会でした。 

 

 

身振り手振りを交えて熱心に語りかける講師の話ぶりに、分かっているつもりであった宿泊施設の従業員のサービスに対する心構えを、改めて反芻しさらに理解を深めたような気持ちになりました。 

 

 

宿泊施設は、マーケティング手法の理解と展開により自社商品を一層魅力的にみせ、それぞれの商品を最適な流通チャネルを使って販売を試みています。このことは非常に重要な営業行為であり、日々これらの活動を繰り返し行なうことは激しい競争社会では欠かせない活動であります。

 

 

しかし、一度来館していただいたお客様にまた来たいと思っていただける、お客様の身になった「おもてなし」を、全従業員ができるような仕組みづくりや気づきの教育等々に真剣に取り組んでいる宿泊施設はどのくらいあるのだろうか......。

 

 

ちょっぴり身をかがませ、まだ出始めの薄紅色をした月を眺めながら、忘れかけていた何かを思い出したような気になって、帰り道を急いだ先日でした。

 

 

企画設計室  永池 英治

世界中にはいろいろな形態のホテルがある。トルコのカッパドキアにある洞窟のホテル、アイスランドの氷のホテル、シャトー(古城)を再生したホテルがあれば、バロックやロココ調の豪華なパレス(宮殿)のホテルまである。更にはラスベガスにはカジノやアミューズメント施設が充実したホテルやオーランドのディスニーにはキャラクターに囲まれるようなホテルまである。私は海外旅行が好きで、旅先の宿泊先ではやはりこのようなホテルに泊まりたいと思っています。旅先での土地の風情を感じることができるからです。洞窟のホテルなど多少の不便はありましたがそれも風情です。

 

 

 外国から日本に来られる観光客が好んで日本旅館を選んで泊まられる話を聞きます。インターネットの普及などで容易に検索し、予約を取ることが出来るようになった事も大きな要因ですが、日本に来たら日本の文化に触れられる旅館に泊まりたいという気持ちは良く分かります。お風呂の入浴、割り箸の使い方、畳の上での生活など、他国ではあまり慣れていない風習がたくさんあるのに、最近の外国人観光客の方々は不慣れながらも問題なく旅館を使用しています。

 

 

 そんな中でも昔から旅館に根付いている当たり前のサービスに、「料理の部屋出し」がありますが、このサービスはホテルで言う「ルームサービス」といって大変喜ばれるそうです。客室で和食の料理を食し、SPA(温泉)で疲れを癒し、日本の情緒を感じられる畳の和室でお茶を振舞ってもらう。おまけに日本の伝統的な浴衣を着せてもらい、更には就寝前に布団まで敷いてもらえる旅館には、それがサービスに至るまで料金にすべてインクルードされているのでよほどリーズナブルに思えるのかもしれません。

 

 

 最近の日本には和室と呼ばれる施設が少なくなってきました。住宅やマンションからも和室が消えつつあり、老舗の料亭が廃業したり、旅館がスタイリッシュになったりしています。畳の上に大の字で寝転がる心地よさを感じられることが少なくなってきました。旅館の和室にはこの日本の心地よさというものを訪日外国人のためにもいつまでも大切に守っていってもらいたいものです。

 

 

 

建装部 名古屋駐在 棚瀬 ES144.JPG